記事一覧(バックナンバー)

人づきあいが得意な人はいない

3.人づきあいが得意な人はいない

対人関係が初めから得意という人はほとんどいません。まわりから得意だと思われている人は、対人関係を「上手にさばく」ために自分の方の「心もち」つまり「自分の認知」を変えているのです。またそういう人は、具体的な「技」「術」「テクニック」をうまく使って対策をとり、一つ一つ解決しているのです。

 

ここから少し心理学的な話になりますが、単純化して考えてみましょう。

まず、対人関係は二者の関係から始まります。

つまり、「自分」と「相手」です。

そして、相手は他者つまり「他人」です。ですから、まずこう考えましょう。

「三つの心もち」

①「自分」と「他人」は違う。それぞれ違ってそれでいい。【自他の区別】

②自分は自分、他人は他人、他人の目にどう映ろうと関係ない。等身大、ありのままの自分でいこう。それでいい。だから他人からのコントロールや影響は受けない。【他者からのコントロール】

③他人は自分の思い通りにはならない。それでいい。だから他人の言葉、心や行動をコントロールしようとしない。【他者へのコントロール】

まず、自分と他人は違うという基本的なことをはっきり認めます。その性格や考え方、行動などについて差異があるのは当然であり、「それでいい」と思いましょう。そしてお互いに「違いを認め、違う道を歩む」ことが大切です。

 次に、自他の区別がついたという前提で、「人の目を気にしない」ことです。自分が人生の主役なのですから、人に振りまわされないこと、他人の目にどう映ろうと気にしないことです。

そして、自分も他人の言葉、心や行動をコントロールしようと思わないことです。

そう思えたら楽になっているはずです。そして、二者の関係から三者の関係、三者の関係から集団の関係へとなっていった時も順々同じように考えていけばよいのです。

では、その3つの心もちを理解したところで、あらためて、先ほどの7つのストレスの対応策を考えてみましょう。それぞれいくつかの「魔法の言葉」を載せておきます。

『人生を豊かに生きるための7つのトリセツ』セルバ出版 岩下敦哉著 より引用 

記事一覧(バックナンバー)